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三軒長屋の右はじが、あのポットくんがいる家。
まん中の家の庭には池があり、美しい花が咲くのです。
その庭にきまって毎日やってくる小鳥のロビンちゃんのお話です。
渡ってくる前から、あそこに行ったら必ず見てくるようにと、親や仲間からいわれていたのでした。
ロビンちゃんは、ロビン時計を首からさげていて、早起きで、きちんきちんと時間通
りに生活するくせがあります。
初秋となり、南のふるさとに帰る日が刻々とせまってきていました。
ロビンちゃんは、まだ、あの花が咲いたところを見ていません。
あせります。庭の仲間にあれこれ聞いてみますがらちがあきません。
困っているロビンちゃんにヒマワリさんが教えてくれたことは「ゆっくり１０時頃にきてごらん、あなたは早くきすぎなのよ」でした。
翌日、いわれた通りにやってきたロビンちゃんが目にしたものは、花火のようにポンポン咲く美しい美しい花々でした。
花には咲き時があることを学んだのでした。虫や植物や鳥たちが、それぞれ関係をもって生きていることを気づかされる楽しい庭のお話です。
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